北海道・オホーツク管内に位置する小清水町は、全国でも有数の小麦の生産地として知られ、寒冷な気候と広大な畑作地帯を生かした良質な農産物の産地である。その地域資源を生かし、新たなご当地グルメとして誕生したのが肉みそじゃーじゃー麺「恋麺」である。
「恋麺」は、地元産小麦の魅力を前面に打ち出すことを目的に、町内の飲食店5店舗が連携して開発した共同プロジェクト型メニューである。麺には小清水産小麦を使用し、もちもちとした弾力と小麦本来の甘みを感じられる食感を実現。製麺段階から配合や加水率に工夫を重ね、肉みそと絡んだ際に最もバランスが良くなるよう設計されている。
味の決め手となる肉みそには、小清水産みそを採用。地元の発酵文化を反映したコク深い味わいに、豚ひき肉の旨味、甜麺醤や香味野菜の風味が重なり、濃厚で emphasize の効いたじゃーじゃー麺に仕上がっている。甘辛さの中にみそのまろやかさが加わることで、幅広い世代に親しまれる味となった。
さらに「恋麺」という名称には、地元食材への愛着と、人と人・町と観光客を“結ぶ麺”という想いが込められている。各店舗は基本レシピを共有しつつ、トッピングや辛味、盛り付けなどで独自の個性を表現しており、食べ比べも楽しみ方の一つとなっている。
現在、「恋麺」は小清水町内5店舗で提供され、地域回遊型グルメとして観光振興にも寄与している。地元産小麦とみそという二つの特産品を核に据えたこの一杯は、農業の町・小清水の魅力を“麺”という形で体感できる、新しいご当地グルメの象徴的存在となっている。