「燕三条背脂ラーメン」@燕市・三条市

「燕三条背脂ラーメン」は、新潟県を代表するご当地ラーメンの一つで、金属加工の町として知られる 燕市三条市 を中心に発展してきたラーメン文化である。豪快に浮かぶ背脂と極太麺という力強い構成が特徴で、寒冷な気候と重労働に従事する職人たちの食文化から生まれた一杯として知られている。

発祥は昭和初期に遡るとされ、洋食器や刃物などの金属加工業が盛んだった地域事情が背景にある。職人たちは出前でラーメンを取ることが多かったが、作業の合間にすぐ食べられない場合、麺が伸びたりスープが冷めたりする問題があった。そこで、表面を大量の背脂で覆い保温性を高め、さらに麺を極太にすることで伸びにくくしたのが始まりとされる。こうして実用性から生まれた工夫が、やがて地域独自の味として定着していった。

スープは煮干しなどの魚介出汁をベースにした醤油味が主流である。そこへ豚の背脂を大量に振りかけることで、見た目は非常にこってりとしているが、魚介の旨味が下支えとなり、意外にも後味は重すぎないバランスに仕上がる。背脂は粒の大きさや量で店ごとの個性が出やすく、「大油」「鬼油」など量を指定できる店も多い。

麺はこの系統最大の特徴の一つで、うどんのように太い極太ストレート麺が用いられる。強いコシと噛み応えを持ち、背脂と濃口醤油のスープをしっかりと受け止める。長時間の出前にも耐える実用性を持ちながら、食べ応えの面でも高い満足感を与える存在となっている。

具材は玉ねぎのみじん切りが定番で、背脂の甘みと醤油の濃さの中に爽やかな辛味と水分を加える重要な役割を担う。そのほかチャーシュー、メンマ、海苔など比較的シンプルな構成が多く、スープと麺の個性を際立たせている。

代表的な老舗として知られるのが 杭州飯店 で、燕三条背脂ラーメンの象徴的存在とされる。また 福来亭 も草分け的な店として知られ、地域の味を語る上で欠かせない。さらに いこい食堂 なども人気店として挙げられ、各店が背脂の量や煮干しの効かせ方で個性を競っている。

現在では「新潟五大ラーメン」の一角として全国的な知名度を確立し、県外や首都圏にもインスパイア系の店が進出している。職人の町の実用性から生まれたこのラーメンは、豪快な見た目と緻密な味のバランスを併せ持ち、新潟ラーメン文化の力強さを象徴する存在となっている。

NO.1008「大崎ラーメン 麺屋ちさと」@品川区 #大崎駅
2024年11月6日 ★★★★ 大崎駅の近くにある燕三条系の背脂ラーメン。 店内に...

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