大阪ライト豚骨とは、大阪のラーメン文化の発展をリードしてきた代表的なラーメンです。
あっさりとした豚骨スープは、動物系独特の臭みがなくスッキリした味わいが特徴で、キムチやニラなどのトッピングをそろえる店が多く、自分好みの味に調整できます。
軽く濁らせた豚骨スープながら、臭みがなくて濃厚さを抑えています。
道頓堀の名物店である『金龍』のほか、『らいよはうす』、『大阪ふくちあんらーめん』などが代表的な店です。
『十三(じゅうそう)らーめん担担』、『薩摩っ子ラーメン』などもライト豚骨の系譜に属します 。
『金龍』は1980(昭和55)年に御堂筋に開店した『シルクロードうどん』が前身です。
1981(昭和56)年にラーメン店にシフトした際には味噌ラーメンを提供していましたが、1982(昭和57)年には豚骨味の『金龍ラーメン』としてリニューアルしました。
卓上にはニラとキムチを置いています。
本店は道頓堀で、“龍の店”と言われる印象的なオブジェは、「まんが日本昔ばなし」のオープニング映像に登場する龍をモチーフとしています。
『十三らーめん担担』は1983(昭和58)年に十三駅前で開店しました。
2000(平成12)年頃からは、豚骨スープに中太ストレート麺を合わせたラーメン1種類になりました。
卓上のキムチ、辛しニラ、刻みニンニク、紅ショウガが取り放題で、ライスも2杯まで食べられるのが売り物です。
2014(平成26)年に火災で店舗が全焼しましたが、2016(平成28)年に十三駅東口で復活しました。
『薩摩っ子ラーメン』は、鹿児島にルーツを持つラーメンではなく、大阪で創業して大阪府内に7店を構えて人気を集めているラーメン店です。
白濁したあっさりめの豚骨スープに、たっぷり入ったニンニクが特徴になっています。